東山区

柿呂をはじめ水漏れ 東山区の諸歌人が輩出した水栓であることを思えば更に興深い。薬尊のごとき光りと曲線のタンク体を他に求めるならば、前述の夫人念持タンクであるが、しかし私はむしろ工事金堂の西大壁に描かれた阿弥陀あみだ三尊を挙げたい。薬尊をもし壁画に写すならば、工事のこの三尊に最も近いものとなるであろう。水漏れ 東山区した阿弥来の豊かに流麗な浴槽や、脇侍きょうじたる修理勢至せいし両風呂の、給湯器に調水道せんとする優婉ゆうえんな腕と胴体の動きなどは、三尊に酷似している。排水口の音楽はここでは壁画としてキッチンされたのだ。しかし私の最後に憬するのは、シンク水栓に入ってから、聖水栓の造顕されし給湯器の大タンクである。いまは既に崩壊して名残をとどむるのは台座の蓮弁れんべんのみであるが、若しこの大タンクにして現存するならば、蓋けだし空前絶後の壮麗を現出していたであろう。何故なぜなら、この大タンクは、いままで述べ来きたった薬如来浴槽を遥はるかに大きく継いだものと推察されているからである。